2013年12月24日

継続することの意味

「継続は力なり」という言葉を最初に知ったのは、たぶん小学生の時。
なんとなく、「確か○○先生に教わったような…」というかすかな記憶はあるのですが、なぜか運動会前の教室の風景とリンクされていて、もしかすると「団結は力なり」を初めて聞いた時と混同しているかもしれません。

それはさておきw、今更俺ごときがブログテーマに「継続」を掲げるまでもなく、「継続すること」の重要性は誰だって分かっていますよね。
ただ、まがりなりにも自分で事業をスタートさせてみて、その難しさを現在進行形で痛感しています。


色々な数字や解釈があってイマイチ不確定な話ですが、起業から10年で約半数の企業が廃業するといいます。
※中小企業白書2011に製造業の生存率があって、これだと半数が廃業するのは22年目となっています(2013年版をざっと見たけど、全体の数字は見つからないですね)
生存率.jpg
数字の正確性はさておいても、我が社についての正直な実感は「このままじゃ5年は持たないよな」って感じでしてw、どこぞのコンサルとか士業の書くブログを真に受けるつもりがなくても、事業継続の難しさは経営者が一番分かっています。

自分にとっては、専業で起業していますから、言うまでもなく継続することが「飯の種を確保する」ことになります。
キレイ事を一切抜きにして、生きていくためにはこの仕事を成功させなければなりません。
では、直接的な利害関係者(主には妻ですね)を抜きにして、他者にとっては果たして我が社の事業が継続することに、何か意味があるのでしょうか。
俺は「ある」と思いたい……というか、あると思っているから、この文章を書き始めたわけですがw

様々な思惑があったり、経営手段としてあえて選んだ、という本音がないとは言いませんが、一応は「個人にできる地域貢献の実践」が、今の事業の根幹にあります。
なので、うちの事業が継続(≒成功)することは、地域(うちの事業では山梨県で括ってます)の役に立つと信じているのです。
ということで、俺が何について「うちでやってることは地域貢献に繋がるんです」と考えているかを、ここで書いてみようと思います。


1.FSCを知らしめたい

〜〜FSCってなに?〜〜
「FSC」が何かについては、ここで長く説明するよりは、FSCジャパンのサイトを見てもらったほうが早いです。
が、サイトがリニューアルされてから、個人的には分かりづらくなったと思うのでw、WWFジャパンへのリンクも貼ります。
すっごく端的に言えば、「違法伐採ではなく、間伐などの適切な管理を行った森林から産した木材ですよ。伐採した後はきちんと植林してますよ」という証明を、FSCがしてくれるのです。
で、うちはFSCの認証事業者でして、FSC認証材を購入して製品加工すると、FSCのトレードマーク(リンク先にある木のマーク)を製品に入れて販売することができます。
ちなみに、我が社の木製品は、すべてFSC認証材を使用しています。

で、実は、山梨県有林がFSCの森林認証を取得していまして、その面積は約143,000ヘクタール。
これは、日本全体の認証面積の約1/3にあたり、ダントツの日本一です。
まぁ、国内でも少しずつ認証面積は増えてますから、相対的に県有林が占める割合は減っていますが、それでもこの業界の中では「FSCといえば山梨」という認識はかなりあるようです。

「中の人」の立場で言えば、認証材の安定的な供給の問題や、認証事業者の作業手順が中〜大規模事業者に向けた作りになっているなど、細かい部分で課題はあります。
が、中の人から外の人に向けての最大の課題は、なんといっても「知名度の低さ」に尽きるでしょう。
これも様々な要因があると思ってますが、ポジティブ面ネガティブ面あわせて、思っていることをすべてここに書くとなると、恐ろしい長文になります。(いや、途中まで書いたんですが、あまりの長さに俺自身読み返す気にすらならないほどだったんですよw)

〜〜まずはFSCを知ってもらう〜〜
正直に書きます。
俺は、盲目的に「FSCという認証制度は素晴らしい。(紙やティッシュなどの)木材由来の製品や、(家具や食器などの)木工品はすべてFSC認証製品を購入すべきだ!」などとは思っていません。
ただし、この時代の消費者の要求に合致した認証だとは思ってます。
森林の減少や荒廃などの環境問題に敏感な人、またフェアトレードのような責任ある消費活動を行いたい人に対して、1つの選択肢を与えていることは間違いないでしょう。
なので、自分なりに勉強した結果として「FSCは(是か非かでいえば)是」と答えを出し、これを広めたいと考えるようになりました。

前述のように、FSCの森林認証を受けている面積は、山梨が日本一の広さを誇ります。
ですので、輸入木材はさておいて、「国産のFSC認証材」という枠の中であれば、
FSCの認知度向上→認証木材の利用増→県産木材の生産増
という流れになると期待しています。

ちなみに、うちの木工品製造量が2倍になろうが3倍になろうが、県産材の消費量拡大なんていう課題に対して寄与することは、まったくないです。10倍でも無関係。100倍で、やっとどうかなって感じでしょうか。
でも、今はほぼ皆無といっていい「県産FSC認証材を使った木工製品」を作り続けることで、FSCの存在を知っていただく。その結果消費者がFSCを選ぶようになる。という流れを作ることは、可能だと考えています。

〜〜公有林だけでなく民有林も〜〜
実は、FSC認証には2種類あります。
○適切な管理を行っている森林を認証する、FM認証(Forest Management)
○認証材を伐採、運搬、加工する事業者を認証する、CoC認証(Chain of Custudy)
ということで、前述した山梨県有林はFM認証で、うちはCoC認証となります。
そして、認証の取得や認証の維持には、コストがかかります。
年一回の審査費用はもちろん、定められた管理マニュアルに則って作業を管理しなければならず、人件費や運搬費、原木の保管などのコストが増えます。
<<蛇足ですが……どんな分野でも「スケールメリット」ってあると思いますが、こういった認証の維持・活用に関しても、やはり零細事業者は不利な立場に置かれますよね>>
うちはCoCなので、FM認証の維持に必要なコストに関しては詳しくありませんが、やはり結構な維持費がかかることは容易に想像できます。

山梨県内の民有林面積は、約19万ヘクタール。民有林の中での人工林割合が見つかりませんでしたが、3〜4割程度なんじゃないでしょうかね。
で、民有林の事業者はどこも小規模なので、FSC認証を取得するとかなんとかって以前に、いわゆる「伐採するだけ赤字」状態なので、何をやろうにも前に進めないというのが現状ではないでしょうか。
しかし、そのような中で、造林業者がFM認証を取得し、森林の所有者から委託を受けて適切な管理を行い、認証材として流通させる流れが出てきました。

あくまで個人的な意見ですが……
(山梨においては)今までは県有林のみがFSC認証を取得していたため、行政サイドが高らかにFSC推進を宣言してしまうと、非認証の民有林のさらなる衰退、いわゆる民業圧迫に繋がることから、あまり積極的なPRが行われてこなかったように思います。
しかし、(流通・加工事業者の)CoCではなく(森林資源を作り出す)FMを取得する事業者が増えれば、管理委託される森林が増え、民有林からも認証材が流通するようになり、ちょっと期待しすぎかもしれませんが「官民一体」でのFSC推進が図れるようになるかもしれませんね。

ただまぁ、まずは消費者にFSCを知っていただかなければ、流通量が増えても消費量が増えるわけではないので、現時点ではおそらく「山梨県内でただ一人の、CoC認証を持った木工屋」である俺が、事業を継続(≒成功)させなければならないと考えています。
※CoC事業者は他にももちろんいますが、紙や木質燃料などではなく純粋な木工品を主力商品として、継続的に販売している認証事業者は、俺くらいだろうなと
俺が成功すれば、必ずあとに続く人が出てくると信じています。
それはライバルの出現でもあるわけですが、言うまでもなくFSCの認知度向上に対しては相乗効果があるわけで、本心から「そうなって欲しいなあ」と願っているんです。

〜〜長くなりましたが、まとめとして〜〜
木材に関わっていない人でも、例えば「木曽檜」という言葉は知ってると思います。
地域名を冠したブランドが一般に認知されれば、やはり競争力の面で優位に立てると思うのです。
山梨で言えば、「甲州ワイン」が筆頭格でしょうか。
林業でも、一部地域から産した木材を「南部杉」というブランド名で売り出したり、山梨県産材であることを証明する、いわゆる産地証明制度の整備を行っていたりします。
ただ、正直なところ県外での認知度はイマイチなんじゃないかと思いますし、一応「山があっても山梨県」ですがw、「山梨産木材=高品質」というイメージはないだろうな…というか、俺自身持ってません。

FSCは、品質を認証する制度ではありません。
違法伐採や森林の荒廃が問題視される中、間伐などを含めた適切な管理や地域事情に合わせた森林育成と、経済的に継続可能な事業運営を証明する認証です。
「経済的に継続可能」ということは、日本だと「里山の荒廃に繋がる林業離れを食い止める一手段」と言うこともできます。
FSC自体も、当然ながら「継続する」ことの重要性をきちんと定義しているわけです。

ちなみに、もしも山梨に知名度の高い地域ブランドの木材があったとしたら…もしかしたら、それに乗っかっていたかもしれません。
しかし、幸か不幸かそういうブランド材がなく、代わりにあったのがFSC。
最初は俺だって知りませんでしたよ、FSCなんて。

ただ、自分なりに考え、生きるための手段と地域貢献の手段として両立することが可能だと判断して、FSC認証事業者の道を選びました。
我が社は本当に吹けば飛ぶような規模ですが、「他に誰もいない」というメリットを生かして、設立から一年半でテレビ3回、新聞1回の取材も受けました。

とにもかくにも継続すること。
地域貢献として何を活用するかの「手段」は、この先微調整されるかもしれませんが、関わる業界に対してほんのわずかでも貢献したいという「目的」は、ブレずに持ち続けたいと思います。


さて……結局、恐ろしい長文になってしまいましたwww
さすがにまとめて書くのはいろんな意味で不都合があるので、「2.地産品で外貨を稼ぎたい」は次回にしようと思います。
posted by Fairlane at 22:26| Comment(0) | 日記

2013年12月02日

門外漢に伝える意識

林業の世界では、木材の流れを川の流れに例えて、原材料である木材を産する森林を「川上」、うちのような消費者に近い木工品加工や工務店などを「川下」と表現します。
というか、(俺は知らなかったのですが)各業界とも原材料生産業に近い遠いを、川上〜川中〜川下で表現するらしいですね。
まぁ、林業の場合、比喩の表現でありながら実際に山から麓へ木材が流れてくるだけに、この例えがしっくりきます。

で、川下にいる木材加工事業者の立場としては、「良い木材をできるだけ安く入手する」ことが、自分の利益を増やす最良の手段であることは、言うまでもありません。
ただ、対外的に「値段がすべてだ!安くしろ!」なんて明言するのは問題ありますしw、一応本心としても「地域材を使って仕事しているのだから、自己利益の追求だけでなく地域への貢献も目指すべし」と思っています。
とりあえず、その貢献の一手段としてFSCのCoC認証事業者となっているわけですが、そのへんはまた別の機会に書いてみたいと思います。


俺自身は、趣味として木工を始めるまでの35年間、林業とは無縁の場所で生きてきました。ぶっちゃけ、興味も皆無でした。
木工の前の趣味がマウンテンバイクで、未舗装の林道を走り回っていましたから、むしろ「林業振興なんてどうでもいいから、林道を舗装なんかするなよ」くらいに考えていたかもしれません。
や、正直なところ、「林道を舗装するな」しか考えないくらいに、林業サイドのことに思いを巡らせる意識がありませんでした。

今もまだ、突っ込んだ議論ができるほどの知識はありません。
それでも、メーカーとして、原材料に対して一定の責任は負わなければなりませんので、端的に言えば「川上側の現状」についての勉強も多少しているところです。
ただ、突っ込んだ議論はできないので、この文章の本題はそこにはないですw
というか、ここまでが導入で、以下は林業自体無関係だったりしますwww


http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/2013/11/post-3745.html
(他者のブログへ直リンして良いものか分かりませんが、まぁ実名で「ジャーナリスト」を名乗っていらっしゃるので、問題はないでしょう)
そんな「川上」の勉強をしているうちに見つけた、森林ジャーナリストさんのブログです。
しつこいようですが、この方の提案や意見に賛否を述べるだけの知識はありませんので、そこはスルーしますw

以下、リンク先の引用です。
そして林業の現場はほとんどが山の中で、斜面。つまり位置エネルギーが利用しやすい場所である。かつての林業なら、修羅や木馬、川の筏流し……みんな位置エネルギーの利用だった。それが消えていく。トラックは、下り坂でもエンジンをふかす。
引用ここまで。

要は、かつては木材を、位置エネルギーを利用したエコな搬出をしていたのに、今は動力を使っている、ということを言いたいようです。
しつこいようですが知識がないので(以下略w)……

俺が引っかかったのは「トラックは、下り坂でもエンジンをふかす」の部分。
まぁ、みなさんお分かりでしょう。
「下り坂はエンジンブレーキを利用する」と教習所で教わったと思いますが、基本的に、自動車が動いている状態(エンジン回転数が一定の値を上回った状態)でアクセルから足を離せば、燃料の供給はカットされます。
つまり、下り坂をエンジンブレーキを使いながら車を走らせている限り、いくらエンジンが唸りをあげようと燃料は使っていないのです。
(トラックの場合がどうなのかは、ちょっと自信ないです。ひょっとしたら、アイドリング時程度の燃料供給はされているかもしれませんが)

「文章全体のテーマに対して、そんな瑣末な揚げ足取りをするな」と言われそうですねぇ。
でも、専門的な内容を説明する場合に、専門的な知識のない人にも分かるような例示や置き換えをするのは、一般的ですよね。
だからこそ、導入が「電動アシスト自転車を購入した」なんでしょうし。


フジテレビの「ほこ×たて」において、やらせがあったという話題が少し前にありました。
個人的には、バラエティなんてそんなモン(そもそも、テレビなんてそんなモン)じゃないの?と思ったりもしましたが、その他の「ガチ」であろう対決もやらせと思われてしまう、という弊害も指摘されていました。

文章も、同じだと思うのです。

専門的な内容を(専門外の人も読むであろうと想定して)分かりやすく説明しようと意識するのは、まぁ心あるジャーナリストさんなら誰でもしていることと思います。
ただ、一般人にも分かる記述の部分に「そりゃねーだろwww」とツッコミを与える余地があると、専門的な記述の部分にも「それっぽく書いてあるけど、この人(賛否はさておき)正しいこと書いてるのか?」と穿った見方をしてしまいそうです。
もったいないというか、損ですよね。


逃げ道なのかなんなのか、ブログの説明欄に「思いつきだから、丸ごと信じないでください」なんてことが書いてあります。
でも、このブログの筆者、著作があるみたいなんですよね。
著作は、思いつきじゃないから、丸ごと信じてOKなのかしら?

俺みたいなひねくれ者は、残念ながら「ブログがこんないい加減なら、著作も似たようなモンだろ」と思ってしまいますが、さすがに揚げ足を取りすぎでしょうかね。
posted by Fairlane at 22:20| Comment(0) | 日記

2012年01月10日

受注と小屋づくりと引っ越しと鹿革と

あるレストランから、スープカップ&スプーンの注文を受けた。30セット。
が、今月末には引っ越しが控える。本社兼住宅として借りた一戸建てに。
そして、鹿革なめしの作業小屋を、その敷地の中に建てることになっている。

引っ越しは、妻主導。もはや完全に「任せました」状態。
手伝いたいというか、やるべきことはあるのだけれど、中途半端に顔を出すとストレスで他のことへの頭が回らなくなるので、考えないことにした。
小屋づくり、先日の3連休から基礎ブロック並べを始めたのだけれど、整地に時間がかかりすぎてまだ終わらない。あと1日あればどうにかなるかなぁ。

仕事を優先させるなら、スープカップづくりを意識するべきなのだろうけど(スプーンは妻の仕事)、鹿革の作業場がないと冷凍してある8枚の皮に手を付けられない。
というより、ソフトニング途中が3枚、毛抜き待ちが5枚、ミョウバンに付けてほったらかしが3枚、鞣し液含浸中が3枚。こやつらをどうにかしないとならない。
しかも、まだまだ生皮はやってくる……はず。


あ〜〜〜、誰か手伝って。
posted by Fairlane at 21:20| Comment(0) | 開業

2011年12月24日

花と木と革と

さて、メイフラワーズって一体何をやっているのかと言いますと……

○フラワーアレンジメント
元々、妻がアレンジメントサークルを主宰する際に付けた名前が「メイフラワーズ」でした。
というか、中学生くらいから自分で手作りした作品に対してメイフラワーズというブランド名にしていたそうで……
ヨーロピアンフラワーデザイン連盟認定のインストラクターとして、現在2つのサークルを持ってます。
(サークルよりは「教室」と言った方が実態に即している気はしますが、ヨーロピアンの場合講師料はなくてお花代の徴収だけなので、立場的にはあくまでも「花屋さん」なんですよ)

ヨーロピアン以外には、アートフラワー作品づくり、またカンナくずを使った造花「木の香」づくりなど。
今後の予定としては、プリザーブドフラワーの加工も行っていくつもりです。

○木工
家具などの大物ではなく、おもちゃ、木箱、食器がメインです。
メイフラワーズは、FSCのCoC認証を受けた事業者なので、FSCロゴの入った製品を販売できます。
FSCについては、長い説明になってしまうので、おいおい説明したいと思います。

おそらく、今後写真入りで紹介していくことになるでしょう。

○鹿革なめし
レザークラフトではなく「革なめし」です。
山梨県内で有害鳥獣駆除された鹿の生皮を、山梨と言えばの「ブドウ」の剪定枝から抽出したなめし液に浸し、「皮」から「革」へと加工しています。
現時点ではおもちゃの太鼓の「皮」としてのみ使っていますが、今後はレザークラフトやアクセサリー類の製造を手掛ける予定です。

大型機械を使わず(というか実質手作業のみ)、クロムやホルマリンなど環境へのインパクトがあるなめし液を使わないため、大量生産はできません。
ただ、今後の成長が一番望めるのは、密かにこの革なめしではないかと考えています。


基本的には、趣味性の高い「製品」よりは「作品」に近いものづくりを行う事業者、それがメイフラワーズです。
posted by Fairlane at 18:52| Comment(0) | 開業

2011年12月14日

進まない

メイフラワーズの業種紹介でもしようかと思っていたのですが、請求書作成ソフト(システム)をあれこれ吟味していたら、そんな時間もなくなった。
(「ですます調」は慣れないので、2日目にして「である調」に切り替えてみる)

現時点では、正直言えば特にいらないのだけれど、納品書や請求書の作成に時間を取られたくないので、今のうちからなんらかの作成ソフトに慣れておきたい。
ということで、グーグル先生に聞きながらうちに合いそうなものを探してみた。
ただ、伝票作成は嫁の領域なので、複数端末からアクセスできないと困る。
金をかける気はないので、クラウドシステムを利用することにした。

ただねぇ、現時点でメインの取引先さんは、委託販売。
なので、納品書と請求書の数量が一致しないし、それ以外の得意先に見積書を出す時も、AバージョンとBバージョンを列記して書くことが多いので、見積書どおりの受注とはならない。
一連で会計処理を行うよりも、得意先マスタと商品マスタだけ登録しておいて、各帳票は連動せず入力する方法を取りたいのだけれど、そんな都合良いシステムはないことが分かった。
というか、「クラウドでフリーで」というシステム自体があまりない。当たり前か。

いくつか試した結果、いらない機能満載で結構手間がかかるのだけれど、天の蔵が欲しい機能を一番持っているような気がする。
かなり納得はいってないけど(そもそも製造業は想定していないらしい)、とりあえずもう少し触ってみて判断するしかないかなぁ。


もう少しスッキリした気持ちになりたかったのだけれど、仕方ないですな。
posted by Fairlane at 23:15| Comment(354) | 開業